小説感想 「破壊の御子 第02巻」

 

破壊の御子 2

破壊の御子 2

 

 

「破壊の御子」の2巻。

前巻では、主人公・木崎蒼馬が獣人族ゾアンを人間の軍隊の侵略から守ったところで終わった。

 今巻では、一つの部族だけでなく、他の部族・種族を巻き込みながら、人間の砦や町を攻略していこうとする。

獣人族の一部族だけの戦いだったところから、獣人族全体の話になり、他種族を巻き込み、世界に対する戦いを挑んでいこう、という流れを描いている。

 

今巻でも、背景の描写や人の動き、心理描写も丁寧にかかれていた。

食事のシーンや町並みも、西洋文化を調べて設定されているのがよく分かる話だった。

ただ、王道的な話によくある、主人公が無駄に悩むシーンや、不思議キャラが現れて主人公に覚悟がないとかいうシーンもあり、そのへんがイラッとする人も多いのではないだろうかと思う。

また、絵が最近のラノベ風でなく、どちらかと言うと児童向けに近い雰囲気があるため、その辺でも損をしている気がする。

あと、この巻のあとがきで書かれているのだが、作者がヒロインとイチャイチャするシーンが苦手なため、女キャラよりも男キャラがよく出てくるというのも不人気に原因なのかもしれない(笑)。

 

小説感想 「恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-」

 

恥知らずのパープルヘイズ ?ジョジョの奇妙な冒険より?

恥知らずのパープルヘイズ ?ジョジョの奇妙な冒険より?

 

ジョジョの奇妙な冒険 第5部の外伝。

ジョルノ・ジョバーナがディアボロを倒し、パッショーネのトップに君臨することになった後のお話。

主人公はジョルノ・ジョバーナ…ではなく、まさかのブチャラティチームで唯一離反したパンナコッタ・フーゴである。

フーゴは、離反後、酒場などでピアノの演奏などをして暮らしていたが、突如かつての同僚、ミスタに呼び出された。

そこで、現パッショーネへの忠誠を証明するために、ディアボロがボスだった時代に麻薬売買を牛耳っていたチームを始末することを命じられる。

フーゴは無事返ってくることができるのか…というお話。

 

パッショーネのトップとなり、パッショーネがどのような立場になったかや、原作で出てきた麻薬について、さらに深く掘り下げた話をしている。

また、その他にもフーゴがブチャラティや他の仲間たちとどこで出会ったのか、彼らとどういう仕事をし、どう思っていたのかなどが丁寧に描かれている。

特に、あまり描かれなかったフーゴが、ブチャラティナランチャに対して抱いていた思いなどが詳細に書かれることで、第5部のフーゴが関わっていた話を更に深く読むことができるようになった。

敵・味方のスタンド能力も、原作に出てきても遜色ないほど、ユニークかつ面白い物となっている。

直接戦闘能力はないスタンドで、いかに頭を使って戦うのか、といったジョジョ特有の頭脳戦や、過去のアレがまた関わってくるなど、原作を読んでいるかのごとく読むことができた。

ラスボスの能力の使い方は上遠野浩平さんの他の本を読んでいると、あ、やっぱりそういう使い方しちゃいますよね、となるのも見どころの一つ。

第5部を読み終わった人は、是非とも1度は読んで欲しい本である。

 

小説感想 「骨といっしょの異世界生活 第01巻」

 

骨といっしょの異世界生活 1 (GCノベルズ)

骨といっしょの異世界生活 1 (GCノベルズ)

 

先週に続き読んだのが、「小説家になろう」で連載していたものが書籍化した小説 である「骨といっしょの異世界生活 第01巻」。

 

ネットゲームが好きな若者が、気がついたら自分のやっていたネットゲームのNPCに憑依してしまったところから物語は始まる。

その世界は【加護】という独自のシステムがあり、主人公もその加護を受けることができたが、それは、はずれと言われている加護である【彫刻家】【錬金術師】【死霊使い】であった。

 そのため、衛兵という職を追われ、冒険者となって暮らしていくことを迫られる事となる。

ネットゲームの知識を活かしつつ、加護を使いこなして生きていくことができるのか…!というお話。

 

絵も好みだし、題名にあるようにスケルトンを使いこなして冒険者として頑張っていくのは、他の本にない感じだったので面白かった。

しかし、全体的に見ると自分の好みとは合わなかった。

 

・一人称でやっているからか、説明や描写が少ない。読者の想像に頼っている部分が多い

・人間の敵が出て来るが、策略パートがあまりに短すぎたため、あまり頭が良くなく見えるせいで、全く魅力がない(そしてあっさり退場)

・ストーリー展開が早すぎて、キャラに愛着が持てないまま話が進んでいく

・主人公が何をしたいのかわからないまま話が進むので感情移入しにくい(ゲームの中に入っているのに葛藤が全くないし、理由も説明されない)

 

メインヒロインが出る前までを1巻にして、じっくりと加護を使いこなすための巻にしてくれればもっと面白かったのにな―と思う、惜しい本だった。

Web版は話が全く違うらしいので、この後に読んでみたいと思う。

小説感想 「破壊の御子 第01巻」

 

破壊の御子

破壊の御子

 

 「小説家になろう」で連載していたものが書籍化した作品。

平凡な高校生である木崎蒼馬が異世界に召喚される。

その世界では、人間を至上の生き物としており、その他の獣人やエルフ、ドワーフなどの亜人と呼ばれる種族を虐げていた。

主人公は召喚された後に助けてもらった獣人のために、自分の世界の知識を用いて人間国家に反乱していく…というお話。

 

 一昔前に流行った小説であったようなお話ではあるが、世界観や背景の描写が丁寧なので、話にはいっていきやすい。

ただ、主人公は超能力とか魔法とかを使えるわけでなく、あくまで現代知識を用いて戦うので、そのへんは好みが分かれるかもしれない。

あと、ヒロインが、作者の趣味で、耳だけが獣なパチもんの獣人でなく、全身にもこもことした毛が生えている感じの獣人である。

ソレが許せる人は読んでみるといいかもしれない。

 

 

12ステップで作る組込みOS自作入門#1

組込みの仕事を始めて3年位たつが、修正の仕事ばかりできちんと基礎を理解できていなかったと思い、再度勉強をすることにした。

 

12ステップで作る組込みOS自作入門

12ステップで作る組込みOS自作入門

 

 

勉強方法としては、上記の「12ステップで作る組込みOS自作入門」を読みつつ、実際にプログラムを作ってH8/3069Fマイコンボードに組み込む流れで。

環境はこんな感じ。

 

Windows7+Cygwin

・USB Serial Port

・H8/3069Fマイコンボード

 

1stステップでは「開発環境の作成」。

まず初めにクロス開発環境を作るが、GNU/Linuxを用意するのが面倒なので今回はWindows7(32bit)にCygwinをインストールする(本でも一応勧められている)。

CygwinはH8/3069Fマイコンボード付属のCDに入っていたのでそれをインストール。ちなみにバージョンはversion 2.78.2.9。

 

次にGNUプロジェクトが提供しているgccというコンパイラbinutilsというアセンブラ・リンカ等のツール類をインストール。

こちらはこの本の作者のHP(http://kozos.jp/books/makeos/)から入手したファイルを使用。

binutilsはインストールできたがgccでビルド時にエラーが発生。

"/usr/bin/install: permission denied"と出ているが権限の問題ではない様子。

ググッて調べてみるとgcc-3.4.6フォルダのMakefileの変数INSTALLが悪さをしているらしい。

binutils-2.19.1フォルダのMakefileの変数INSTALLをコピペしてみるとインストールが出来た。

 

ここでやっとプログラムファイルの作成に入る。

main()関数とスタートアップ、割り込みベクタ、ライブラリ関数、シリアル・デバイス・ドライバ、ヘッダファイル、リンカ・スクリプトMakefileを作成する。

ヘッダファイルの説明で「typedefによって定義された型をヘッダファイルの上で利用すると、ヘッダファイルの依存関係ができてしまい、インクルード時に順番などを考慮する必要がある」とあるのが分からなかったがとりあえず後回しに。

とりあえず忘れそうなので各ファイルをざっとおさらい。

 

スタートアップ : 各種初期化を行ったあとにmain関数を呼び出すファイル。アセンブラで作成。

割り込みベクタ : 関数へのポインタを定義。現在startのみ。

ライブラリ関数 : 標準ライブラリを使わないためライブラリ関数を作成する。現在1文字送信と文字列送信のみ。

シリアル・デバイス・ドライバ : デバイスドライバ(シリアルポート)。デバイスの初期化、送信可能かの確認、1文字送信を行う。

リンカ・スクリプト : 実行形式ファイルのメモリ配置を定義(メモリ・マップ)。

Makefile    : コンパイル・リンクを行い実行形式を作成する手順。

 

 

ファイルを作成後にmakeコマンドでコンパイル・リンカを行う。

その後、make imageコマンドでファームウェア「kzload」をELF形式からモトローラSレコード・フォーマット(mot)に変換し、「kzload.mot」を作成する。

 

その後、make writeコマンドでkzload.motをH8/3069Fマイコンボードに転送を行う(DSWはON-ON-OFF-ON)。

この時、com1 port errorが発生。

MakefileのH8WRITE_SERDEVをCOM1に修正したが直らなかったが、USB Serial PortのUSBを抜き差しするとなぜか転送が成功した…。

 

今回作成したプログラムは"Hello World!"という文字列をシリアル出力するので、確認にはシリアルポートの入出力を行う端末シミュレータが必要となるため、Tera Termをインストール。特に問題は起きないためインストール手順は省略。

DSWをON-OFF-ON-OFFにしてリセットを行うと、Tera Termに"Hello World!"が出力。

無事成功!!

 

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ここまでに5時間ちょいくらい…環境構築さえなければ…!