小説感想 「恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-」

 

恥知らずのパープルヘイズ ?ジョジョの奇妙な冒険より?

恥知らずのパープルヘイズ ?ジョジョの奇妙な冒険より?

 

ジョジョの奇妙な冒険 第5部の外伝。

ジョルノ・ジョバーナがディアボロを倒し、パッショーネのトップに君臨することになった後のお話。

主人公はジョルノ・ジョバーナ…ではなく、まさかのブチャラティチームで唯一離反したパンナコッタ・フーゴである。

フーゴは、離反後、酒場などでピアノの演奏などをして暮らしていたが、突如かつての同僚、ミスタに呼び出された。

そこで、現パッショーネへの忠誠を証明するために、ディアボロがボスだった時代に麻薬売買を牛耳っていたチームを始末することを命じられる。

フーゴは無事返ってくることができるのか…というお話。

 

パッショーネのトップとなり、パッショーネがどのような立場になったかや、原作で出てきた麻薬について、さらに深く掘り下げた話をしている。

また、その他にもフーゴがブチャラティや他の仲間たちとどこで出会ったのか、彼らとどういう仕事をし、どう思っていたのかなどが丁寧に描かれている。

特に、あまり描かれなかったフーゴが、ブチャラティナランチャに対して抱いていた思いなどが詳細に書かれることで、第5部のフーゴが関わっていた話を更に深く読むことができるようになった。

敵・味方のスタンド能力も、原作に出てきても遜色ないほど、ユニークかつ面白い物となっている。

直接戦闘能力はないスタンドで、いかに頭を使って戦うのか、といったジョジョ特有の頭脳戦や、過去のアレがまた関わってくるなど、原作を読んでいるかのごとく読むことができた。

ラスボスの能力の使い方は上遠野浩平さんの他の本を読んでいると、あ、やっぱりそういう使い方しちゃいますよね、となるのも見どころの一つ。

第5部を読み終わった人は、是非とも1度は読んで欲しい本である。